煙突交換の効果

Draft Up

 

薪ストーブライフも2シーズン目になりました。煙突の二重断熱部を延長した効果はいかに? 目立った効果がなければ,5万円の追加投資が無駄になります。

 

ストーブの背面から出た煙突は,隣室に抜けてすぐに二重煙突となり,2Fロフトを立ち上がって屋根に抜けます。シングル部分が長かったときは,このロフト立ち上がり部分で煙突表面温度が40℃くらいでした。

 

二重部分が長くなったことにより,ここの温度は約50℃に上がりました。つまり排気温度が下がらずに熱いまま煙突トップから排出されていることになります。

 

これはつまり,煙突トップでの上昇気流がより強くなったことを意味し,ドラフトがアップしているはずです。私が焚き方に慣れたこともあるかもしれませんが,たしかに以前よりはストーブの燃焼が良くなったような気がします。

 

ストーブ内部耐熱煉瓦壁には小さな穴が並んでいて,ここから二次燃焼用の空気が取り込まれます。

 

燃焼中はこの穴からも炎が噴き出しているように見えますが…

噴き出しているのは空気であって炎(可燃ガス)ではありません。炉内は高温で,薪の一次燃焼により基本的に酸欠状態です。可燃性の一酸化炭素が燃えずに充満している。そこに酸素をたっぷり含んだ新鮮な空気が入れば,パッと炎を出して燃え上がるわけです。

 

炉内が十分に高温になると,薪からはほとんど炎が上がらず,二次燃焼の炎だけが炉の上の方で鬼火のように踊る状態になります。ストーブ屋さんはこれを「オーロラバーン」と呼んでいます。炎の色が都市ガスのような青~紫色なので,オーロラのように見えるということなのでしょう。

この状態は,薪そのものが燃えているのではなく,薪から出るガスが燃えるので,燃焼がクリーンであり,ススも着きにくくなるそうです。炉が高温でなければ二次燃焼(したがってオーロラバーン)は起こりません。