Pozidriv

ポジドライブ

 

IKEAのパーツを組立てるときの注意点。

 

ビス頭の規格が違います。マキシメーラ引出しには固定用の木ネジが付属していますが,日本のホームセンターで売っているネジと微妙に,いや,かなり違っています。

 



ダンゴ虫みたいでテーパーがついていません。しかも+ネジに見えるが,よく見ると+と45˚斜交する模様が見えます。ダンゴ虫形の理由は結局よくわからなかったが,+ネジと微妙に違う点はネットを検索して判明しました。

 

こいつはポジドライブ(pozidriv)と呼ばれ,ヨーロッパでは主流のネジだそうです。日本では見かけない。日本の+ネジは,アメリカのフィリプス社のパテントで,英国がそれに対抗して?新規格を作り,欧州ではこちらが普及したらしい。

使ってみると,ポジドライブの方がネジ頭をナメにくくて,すぐれていることがわかりました。

家具以外には,スキーのビンディングにも使われているそうです。スキーをやる人は要注意。ポジドライブをふつうの+ドライバで締めると,簡単に頭をナメてしまいますよ。

ポジドライブのネジ頭。+溝に交差してトゲのような模様が付いています。ただしドライバに噛み合う溝があるわけではない。8溝のネジではなく,あくまで+ネジです。

 

こっちはふつうの+ネジ。あの交差模様のほかには違いがないように見えるのだが

 

 

ふつうの+ドライバ。+の尾根部が先端の方で幅が狭くなるテーパーがついています。これでは回したときにドライバが浮き上がってネジから抜けてしまう。+ネジをよくナメてしまうのは,このせいだったのね。

 

こちらはポジドライブのドライバ。+の尾根にテーパーがありません。さらに,谷部にも小さな尾根があり,ネジの交差模様と噛み合うわけではありませんが,ドライバがぐらつかないように支えてくれるようです。