「設計図」

Isometric Projection

 

下の図は,友田さんが描いた拙宅の「設計図」です。

 

初めて見たときは驚きましたね。私の知っている住宅設計図は,松江の住宅メーカーがCADを使って精密に描いた図面だけだったので,このアイソメトリックグラフ紙[*]にフリーハンドの手描き(!)で描かれた図で丸太小屋を建てることに度肝を抜かれたわけです。

 

しかし,そもそも丸太の正確な直径が不明なのだから,CADで「精密な」図を事前に描いても意味がありません。ノッチの位置やハーフログ・シルログ・梁・軒桁などの交差関係を知るには,この図の方が適している。この図にもとづいて,窓や扉の開口位置,梁の方向などを現場で確認しながらログを積んでいきました。

 

[注*] x-y-z直交3軸を,方向余弦が等しくなる法線方向からその平面に平行投影する図法とそのためのグラフ紙。アイソメ図と呼んでます。コンソメじゃありません。x-y-z軸は120˚等角で投影され,軸長も等長となります。

 

ログウォールのアイソメトリック図。フリーハンドで適当に描いたイラストのようにみえる… けれど,東西どちらをハーフログにするか,梁や桁の平面をどうするか,など,よく見るとポイントとなる細かいところがきちんと描き込まれています。

 

小屋組のアイソメトリック図です。