最初の丸太
Sill and Half Logs

 

ステージ完成後,ログサイトから運んできた丸太をこの上にまた元通りに積んでいきます。

 

土台の直上に,床材を差し込む隙間をつくるため,1x4材のスペーサーを打ち付けます。スペーサーには,アンカーボルトを通す穴が開いています。

 

この上に積み重なる丸太壁は,直交する丸太同士で半分ずつズレて重なります。最下段の丸太壁と床の間に隙間はできないのでしょうか。

最下段の丸太には,丸太を半分に切ったハーフログと,太めの丸太を1/4だけ切ったシルログを組み合わせます。こうすることで,すべての丸太壁最下段に平面ができて,床面との間に隙間がなくなるのです。

 

半裁のハーフログ(左上-右下)と1/4カットのシルログ(左右方向)の交差部。どちらも下部が平面カットされており,ステージに密着します。シルログの方が太くなければ,こういう芸当はできません。ちなみにハーフログもsillなんですが,こう呼ばれています。

 

どの丸太にも付いている緑のタグは,仮組みのときの丸太の番号です。この番号にしたがって元通りに組立てます。

 

中央に転がっているのがハーフログ,左右がシルログ。

 

シルログをハーフログに載せるところ。基礎に固定されたアンカーボルトも通します。ハーフログのサドルにかけてある白い綿状のものは断熱材で,ノッチの中に収まります。

 

ハーフログ,シルログともに,このような基礎から立ち上がるアンカーボルトで固定されます。

 

外壁部のノッチ・グルーブには断熱材を詰めてタッカーで留めていきます。断熱材には羊毛が原料のライブウールを使いました。グラスウールより高価ですが,濡れても乾けば元に戻る復元力があるので,濡れる可能性のある外壁には適しています。

 

この椀状に窪んだノッチに断熱材が入ります。左側未塗装部は室内なので,左側のグルーブには断熱材が入りません。右端の穴には,丸太壁を上から下まで貫通する通しボルトが通ります。